御坊市シルバー人材センター(池口勝巳理事長)は30日の2021年度総会で、20年度の実績を報告。受託件数は589件で前年度比55件増となり、契約金額が11年ぶりに1000万円を超えた。作業内容では、新型コロナの影響で駐車場整理が減少するなか、清掃や草刈り、除草剤散布が増加。PRが功を奏したとみられており、今年度も会員増強、受託件数アップに取り組んでいく。

 20年度の会員数は68人。64人が就業し、延べ実人員は3929人だった。契約金額は1058万5495円で、前年度と比べて188万5442円増。02年5月1日の設立から、09年度に約1100万円で最高を記録して以降、減少傾向だったが、一転して大幅に増加した。

 作業内容では新型コロナの影響でイベントが中止となり、市民文化会館が大半の駐車場整理が5件で25件減った一方、清掃(131件)で14件、草刈り(127件)で24件、除草剤散布(74件)で19件いずれも増。受託件数は例年7月がピークだが、20年度は9月のPR効果で、10月が最多となった。

 総会ではほか、今年度事業計画を確認。運営方針に「『自主・自立、共働・共助』の基本理念に基づき、会員増強及び就業開拓等を推進するとともに、会員の技術向上と育成に努める。受託件数の増加によって事務、会員への対応時間が比例して増加しており、事務効率化に取り組む」などを定め、「組織体制強化」「会員増強と技能向上及び育成」「事務の効率化」「請負・委任及びシルバー派遣事業の実施」の活動を展開していく。

 同センターは会員を募集しており、資格は原則60歳以上の健康で働く意欲のある人。作業の依頼も受け付けている。問い合わせは同センター℡0738229999。