2021年度全国高校総合体育大会、秩父宮賜杯第74回全国高校陸上競技対校選手権大会の近畿地区予選が17~20日の4日間、兵庫県の神戸総合運動公園ユニバー記念陸上競技場で行われ、日高地方関係では、投てきと競歩の5選手がインターハイへの切符をつかんだ。

 府県大会の上位6人(一部の種目は4位まで)が参加し、男女合わせて41種目で熱戦を展開。日高地方関係選手は20種目に25人が出場した。近畿地区の強豪が顔をそろえる中、男子では、田辺工業(3年、大成中出身)の大家利公選手が5000㍍競歩で見事準優勝を果たしたほか、砲丸投げでは、紀央館の小林聖選手(3年)が4位、同じく紀央館の川口翔選手(3年)がやり投げで5位。女子では、紀央館の阪本海月華選手(2年)が円盤投げで4位、紀央館の酒井喜与選手(2年)が砲丸投げで6位と大健闘し、5人は上位6位(競歩は4位)までとなっている全国大会出場を決めた。

 大家選手は、最初の1㌔をトップで通過し、2㌔からは単独2位をキープ。ゴール直前で3位グループの追い上げがあったものの逃げ切り、21分20秒34でゴールした。「優勝を狙っていたので悔しい結果。全国では自己ベストも更新し上位に入ってリベンジしたい」。

 小林選手は、予選を3位で通過し、5投目を自己新記録となる15㍍19㌢で投げた。「16㍍投げて優勝したかったので悔しい。インターハイでは目標を達成して上位に食い込みたい」。

 川口選手は、5位で予選を通過し、最終6投目の58㍍76㌢が記録となった。「調子がよくなくて記録が出ず焦りしかなかったが、最後に少し伸びてよかった。全国までの1カ月、できることをして追い込み、優勝を目指したい」。

 阪本さんは、4位で予選を通過し、5投目で39㍍25㌢の自己新記録を出し順位を決めた。「1投目、緊張で硬くなってしまったので、全国では、自分との勝負に勝ち、楽しんで投げて上位を目指したい」。

 酒井さんは、2投目で12㍍22㌢投げ6位で予選を通過。この記録で順位を確定した。「13㍍を目指していたが、ベストにも届かなかった。全国は来年につなげる試合になるよう、いいパフォーマンスをしたい」とそれぞれ、意気込んでいる。

 全国大会は、7月28日から5日間、福井県福井市の9・98スタジアム(県営陸上競技場)で開催される。

 6位以下では、男子やり投げで田辺高校の花本悦男選手(3年、清流中出身)、八種競技で紀央館の前田和希選手(2年)がいずれも7位、女子ハンマー投げで日高の森口菜々子選手が8位に入賞した。