写真=「設置と点検をお願いします」

 2006年6月に新築、11年6月に既存住宅への設置が義務化され、交換の目安が10年となっている住宅用火災警報器(住警器)について、御坊市消防が全ての住宅への設置とともに、メンテナンスや交換を呼びかけている。

 住警器は06年6月施行の改正消防法で新築住宅への設置が義務化された。既存住宅については5年間の経過措置がとられ、11年6月からスタート。住宅火災の死亡原因で最も多い逃げ遅れを防ぐのに有効で、住警器が鳴って火災に気づき、命拾いしたケースが全国で報告されている。

 御坊市内での設置率は85・1%(昨年7月1日時点)。18年には台所でパンを焼いていたトースターから出た煙を早期に感知し、今年もフライパンをガスコンロの火にかけたまま寝てしまったが、別の住人が警報音で気づいて煙を確認し、いずれも火災を未然に防いだという。

 06年に新築された住宅は今年で設置から15年になり、既存住宅でも交換目安の10年が経過する。市消防によると、住警器は古くなると電子部品の劣化や電池切れで火災を感知しない恐れがあり、大変危険。定期的な作動確認を求めている。

 確認方法は簡単。ボタンやひもを引いて音が鳴るかを調べ、作動しないときは速やかに交換するよう呼びかけている。問い合わせは予防課℡0738224899。