先日、清掃業者が家庭用エアコンを清掃する様子を取材した。テレビCMなどでも見たことはあったが、エアコンの前面パネルを外すなどして分解し、ビニールシートで覆って、高圧洗浄機で熱交換器部分を一気に洗浄していく。エアコン内部はカビやほこりなどでかなり汚れていたが、きれいに取り除かれていた。洗浄することで空気がきれいになるほか、エアコン効率もよくなり、省エネにもつながる。汚れがつかないように、普段のフィルター掃除も大事だ。

 世界各地で天気情報を提供している総合気象情報会社「ウェザーニュース」によると、今年の夏(7~9月)の近畿地方の気温は平年よりやや高くなる傾向で、全国的にも暑い夏になるという。日本の上空で高気圧の勢力が強まる7月下旬と8月下旬の2回、暑さのピークがあり、最高気温が35度以上の猛暑日が続いたり、フェーン現象が起こりやすい場所では40度前後の酷暑になることも。さらに残暑も秋の彼岸のころまで続くという。

 今年の夏は例年以上に暑さ対策をする必要がありそうだが、一方でエアコンの故障などには注意が必要だ。昨年の東京23区のデータでは、熱中症で亡くなった人の1割がエアコンの故障が原因によるものだった。特にコロナ禍の今は、冬も在宅ワークやおうち時間で例年以上にエアコンを使用していることも多く、より気を付けなければならない。

 修理業者は7、8月はピークですぐに対応されないというので、故障している場合は早めの依頼が大切。最近は暑くなってきているのですでに稼働させているという人もいると思うが、本格的な暑さが来る前に試運転でチェックしておこう。(城)