子どもたちに喜んでもらおうと、印南町島田の山口澤子さん(83)が24日、今年4月の切目小学校に続き、印南小学校に全校児童分のマスク146枚を寄贈した。

 昨年12月、地元のクリニックで出会った女性から「うちの子どもが(無地の)白いマスクで学校に行きたがらないので、自分でかわいい柄物のマスクを手作りした」という話を聞き、子どもたちの母親にはなれなくても、おばあちゃんの代わりにはなれると考え、趣味の裁縫で柄物のマスクを作った。

 出来上がったマスクはまず、地域交流事業でお世話になっている近所の切目小に贈り、その第2弾として今回、印南小の子どもたちにプレゼントした。ほかにも、学童保育に124枚のマスクを寄贈している。

 山口さんは23年前、大阪から印南町へ移り住み、このまちでお世話になっていることへの感謝も込めてマスクを手作り。男の子にはグリーンのパンダ柄、女の子にはピンクの花柄などのマスクを作ったという。

写真=印南小へマスクを寄贈する山口さん㊨