写真=慰霊碑の前で手を合わせる参列者

 大阪など関西の3府県と東京に緊急事態宣言が出された中で迎えたゴールデンウイーク。県内でも不要不急の外出自粛が要請されているが、由良町の白崎海洋公園など日高地方の行楽地は家族連れらでにぎわいを見せた。

 好天に恵まれた3、4日はアウトドアや野外施設を中心に観光客らが大勢訪れた。白崎海洋公園では3日午後、公園の入り口付近が渋滞し、南北から公園内に入ろうとする車が数百㍍数珠つなぎとなった。施設内では家族連れやカップルがベンチに腰をかけてアイスクリームを味わったり、周辺を散策しながら景色を楽しむ姿がみられた。

 同町神谷の海釣り公園でも筏からのんびりと釣り糸を垂らして休日を楽しむ姿がみられたほか、御坊市塩屋町の日高港湾にも釣り客が大勢詰めかけた。日高港湾の防波堤沿いには40~50台の車が並び、和歌山市の40代男性は「御坊でもクラスターが発生していますが、長期連休を家で過ごすのがつらい」、大阪の50代女性は「釣りは野外だし、密も避けられる。主人と2人で来ました」と話していた。

 みなべ町埴田の国民宿舎みなべでは1、2日は満室状態。「昨年は全国的に緊急事態宣言が出されていたので休館していましたが、今年は2年前のゴールデンウイークと比べて若干宿泊客が少ない程度」と話していた。