写真=新しいお堂の前であいさつする椎﨑委員長

 166年ぶりに建て替えられた美浜町和田入山地区にある入山観音堂の落慶法要が18日、同観音堂前庭で行われた。

 入山に200年以上前から祭られ、地域の住民に「観音さん」として親しまれている。2年前、老朽化した観音堂を建て替えるため、入山観音堂改築推進委員会(椎﨑武雄委員長)を発足し、建設協議や寄付活動を進め、昨年11月に着工。先月末に本瓦ぶき、宝形造のお堂が完成。山の急斜面を登る参道も手すり付きの階段やコンクリート舗装で整備された。

 落慶法要では、椎﨑会長が「このお堂にまつられている観音様は白衣観世音菩薩。女性の姿で観音菩薩の母と言われており、無病息災、安産子育てにご利益があります。毎月18日の観音さんの日には、ご家族でお参りし、子ども、孫と未来永劫お堂を守っていってほしい」とあいさつ。工事を行った和田の㈲塩﨑工務店(塩﨑祐司社長)に感謝状を贈呈した。

 三宝寺の湯川逸紀住職の読経のなか、来賓の籔内美和子町長や塩﨑善彦教育長、入山区民ら参列者が焼香を行い、70代の女性は、「立派なお堂ができ、参道も登りやすくなってうれしいです」と喜んでいた。