写真=表彰状の伝達を受ける山本園長㊨と竹本副園長

 人や物を大切にする心を育てる金銭教育に取り組む美浜町のひまわりこども園(山本理加園長)が、県金融広報委員会(会長=仁坂吉伸知事)の会長表彰を受賞。24日に同園で表彰状の伝達式が行われた。

 ひまわりこども園は以前から金銭教育を実施していたことから、2017、18年に金融広報委員会の委嘱を受けて金融・金銭教育研究校となった。段ボールなど廃材でおもちゃや模擬硬貨などを作り、それを使って買い物など「ごっこ遊び」を行ったり、型抜きなど作業をアルバイトとしてお金を稼ぐ体験をしたりなど、楽しく経済の仕組みを学びながら、人や物、お金の大切さに気付き、主体的に行動できるような授業に取り組んだ。この様子の公開保育も実施し、県内の園に研究発表も行った。委嘱期間終了後も金銭教育を発展させながら継続していることが高く評価され、表彰が決まった。

 伝達式では、同委員会の事務局長で県消費生活センターの所長も務める谷口恵美さんから、山本園長、竹本浩子副園長に表彰状や記念品が手渡された。

 谷口さんは「キャッシュレス化で現金を目にせずやり取りが完結する時代、幼い頃から金銭感覚を身に付けることはとても大切。お金や物の価値を知る教育を実施し、継続していることが素晴らしいです」と話していた。山本園長は「研究校といういい機会をいただき、職員も勉強になりました。子どもたちも楽しく取り組んでいますので、これからも頑張って続けて行きたいです」と喜んでいた。

 同委員会は80年からこれまで、認定こども園、小中学、高校、特別支援学校48校に金融・金銭教育研究校を委嘱。金融広報活動に尽力した個人や団体を不定期で表彰しており、今回は団体で11年ぶりの表彰となった。