写真=梅の花をバックに講義する真造さん

 中高生や大学生が世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」を学ぶ「世界農業遺産オンラインカフェ」が16日開かれ、町議で梅農家の真造賢二さんが講師となって梅産業について講義した。

 みなべ町の魅力を伝える「まちキャンパスプロジェクト」(上野章チームリーダー)と和歌山大学観光学部がコラボした企画。全6回の講義で梅システムについて学ぶ。

 3回目の今回のテーマは世界農業遺産を支える3つの産業の柱の一つ、梅産業(農業)。世界農業遺産マイスターでもある真造さんは、自宅のベランダから周囲で咲き誇る梅の花を紹介。梅産業の歴史や、みなべ町は梅の収穫量全国1位のシェアを誇っていること、南高梅のさまざまな効能などを分かりやすく説明した。

 後継者や労働力不足、鳥獣害対策など梅を取り巻く課題も挙げ、「梅産業を次世代に継承していくために、これらの課題をどう解決していくか、皆さんも考えてほしい」と呼びかけた。

 オンラインで講義を受けた南高生や和大生からは「南高梅に代わる梅の研究はしているのですか」「ニホンミツバチが減少した原因は」などの質問があり、活発に意見交換していた。