写真説明=㈱ゆらちょうの「黒宝ゆらにんにく」

 和歌山大学の学生が授業の一環で、県食品流通課の特設サイト「おうちで和歌山」内のコンテンツに県産品を紹介するウェブ記事を作成した。県内8企業の商品を取り上げ、日高地方ではニンニクを扱っている由良町神谷、株式会社ゆらちょう(井上慶祥代表取締役)の商品「黒宝(こくほう)ゆらにんにく」を紹介。特産のPRに一役買っている。

 県独自の資源を活用した特産品などのプロモーションに学生が取り組み、コロナ禍でもウェブを通じて和歌山の魅力を発信する目的。学生が数日間、県内の8企業で研修や取材を行い、サイト内で「和大生が見つけた、わかやま産品の魅力」として商品のこだわりなどを記事や動画でPRしている。

 株式会社ゆらちょうには、経済学部の今尾文香さん(2年)とシステム工学部の佐藤健丈さん(2年)の2人が昨年8月に3日間にわたって訪問。ニンニクの栽培に関わる施肥などの作業も体験し、「黒宝ゆらにんにくは、約50年前から栽培されてきたゆらにんにくを黒にんにく専門の機械で醸成発酵させた商品。特有のにおいが後に残らず、甘くてフルーティーな味」などと写真を交えて説明。「黒にんにくとヨーグルト」、「黒にんにくとキムチのミルクリゾット風」の料理レシピも動画で紹介している。学生の2人は「たくさんの手間と思いが込められていることを実感した」と感想を綴り、井上さんは「レシピをつくっていただき、商品のPRになります」と話していた。

 このほか、紹介されている7企業は次の通り。

 株式会社早和果樹園(有田市)、有限会社柑香園(紀の川市)、中野BC株式会社(海南市)、有限会社セレネ(岩出市)、古座川ジビエ山の光工房(古座川町)、株式会社コーゾー(海南市)、株式会社サンコー(同)