印南町の印南、切目、稲原、清流の4小学校で進められていたトイレの洋式化工事が昨年末までに完了し、3学期から利用開始している。

 快適な教育環境づくりの一環。2019年度に設計を行い、今年度で順次改修した。4小学校のトイレは以前から水洗化されていたが、和式の方が多く、洋式化率は43・88%で、今回の工事完了で100%となった。便座は合わせて約100基あり、温水清浄機能も付いている。

 同町ではすでにいなみこども園のトイレが洋式化されている。近年各家庭での洋式トイレも増えていることから、中には和式タイプを使えない子どもがいるという。また、4小学校は災害時の避難所になっており、洋式化で高齢者らも利用しやすくなる。町内4中学校については現在統合の話が出ており、トイレ洋式化は計画されていない。

 平尾潔司教育長は「子どもたちには快適な環境の中で元気に学校生活を送ってもらいたい」と話している。