県は7日、和歌山市毛見のマリーナシティに誘致を計画しているカジノを含む統合型リゾート(IR)に関し、国土交通大臣が定める基本方針に基づく「県特定複合観光施設設置運営事業実施方針」を公表した。

 IR区域の整備については、県がさらに発展していくためには、国内外から多くの観光客が訪問、経済効果や雇用効果が見込めるIRという新たな成長産業が必要とし、▽地方部と世界をつなぐ新たな観光ゲートウェイの形成▽関西圏のみならず伊勢湾、紀伊半島、四国圏などに存在する魅力的な観光資源をつなぎ、巡礼や食文化などストーリー性を持つ新たな観光街道を形成する――などを目標に設定。

 今後は15日までに2社の候補事業者からの提案審査書類等提出を受け、春ごろに県が優先権者を選定。来年4月28日までに県と事業者が国に対して区域整備計画の認定を申請、その後に許可を受け、26年春ごろの開業を目標に取り組んでいく。