新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、今シーズンの県内のインフルエンザ患者が激減している。

 県の昨年9月21日から12月20日までの統計をみると、県内医療機関(49カ所)の定点調査で御坊保健所管内の発生はなく、県内では第39週(9月21~27日)に橋本保健所管内で2人の患者が報告されただけ。例年は11月中旬から増え始め、12月中旬には1医療機関当たりの1週間の患者数は5人程度となるが、昨年の第40週(9月28~10月4日)以降に県内の発生は報告されていない。全国的にも同じような傾向で推移している。

 要因について県福祉保健部健康局健康推進課は、「新型コロナウイルスによる感染防止対策で、手洗いやマスクの着用が徹底されたことが大きな要因とみられる。インフルエンザの予防接種を各自治体に推進し、接種した人が例年より増えている可能性もある」としている。