第49回県アンサンブルコンテスト地区大会中紀地区アンサンブルコンテストが20日、有田市文化福祉センターで開かれ、中学校の部で松洋の管打5重奏、高校の部で和歌山南陵の管打6重奏が県大会出場を決めた。

中学校は7組が出場し、松洋の管打5重奏と同校の木管3重奏2組が金賞を受賞。このうち、管打5重奏が1組のみ出場できる県アンサンブルコンテストへの代表に選ばれた。

管打5重奏はテナーサックスの大江采穂さん、トランペットの小早川陽彩さん、トロンボーンの谷口希羽さん、チューバの山﨑千歩さん、パーカッションの瀧本颯太君で全員2年生。輪舞、軽やかな踊り、勇敢な踊りなどイメージの異なる舞曲集「Brilliant Dances」を豊かな表現力で演奏し、場面ごとの変化や音の響きなどが評価された。

5人は「全力を出し切ろうと演奏しました。金賞は狙っていたけど、代表になれると思っていなかったので本当にうれしい。県大会は聴いている人が思わず踊り出すような演奏をしたい」と意気込みを話していた。

高校の部は11組が出場。創部2年目で同コンテスト初出場の和歌山南陵は、管打6重奏で出演。アルトサックスの京谷亜南君(1年)、トランペットとパーカッションの清水虹羽さん(同)、トロンボーンの岩﨑彩羽さん(同、御坊中出身)、増田来希君(同)、チューバの山本一澪さん(同)、パーカッションの江川颯太君(2年)で、アラビアン音楽調の「マカーム・ダンス~7人のフレキシブルアンサンブルのために~」を世界感たっぷりに演奏。全体的にまとまり、曲の緊張感をよく表現しているとの高評価で金賞を受賞した。

県大会出場枠は3組で、日高地方勢では和歌山南陵の管打6重奏が選ばれた。部長の江川君は「曲の風景が伝わるよう演奏しました。音の強弱など今回の課題を修正するためもっと練習して、県大会でも金賞を狙いたいです」と話している。

県アンサンブルコンテストは来年1月17日、和歌山市民会館で開催される。

写真上=松洋中の管打5重奏の皆さん

写真下=和歌山南陵高の管打6重奏の皆さん