美浜町は21日、包装資材の開発、製造を行う海南市のオカジ紙業㈱(大岡久起社長)と、災害時における段ボール製品の調達に関する協定を締結した。

 町内で災害が発生し避難所を運営する際、段ボールベッドや感染対策で必要な段ボールパーテーションの調達、提供を受ける協定。協定締結式で籔内美和子町長は、「町でも備蓄しているが全てを保管できているわけではなく、一つの安心をいただいた」と感謝していた。

 大岡社長は、「感染対策でパーテーションの役割が大きくなり、防災管理の在り方が変わってきている。地域に協力することは企業として必要なこと」と話していた。

 協定締結は、同社常務取締役の田端英明営業部長が美浜町吉原在住で、籔内町長と同級生ということがきっかけとなった。田端さんは「災害対策で段ボールが必要なとき、お役に立てれば」と話していた。

 美浜町の防災協定は36件目となり、段ボールの供給については田辺市の紀南段ボールに続き2件目。

 オカジ紙業は県に多くの災害対策物資を納入しているほか、海南市と同様の協定を結んでいる。

写真=協定書を手に大岡社長㊧と籔内町長