県高校ソフトテニス新人大会が白浜町テニスコートで開かれ、男子個人で日高の片山剛志・江川優那組(1年)が優勝。男子個人での日高の優勝は32年ぶりで、21年連続優勝だった和歌山北の記録をストップさせた。団体男子では日高地方3選手がメンバー入りの和歌山北、同女子では1選手がメンバー入りの和歌山信愛が優勝したほか、日高も男女とも準優勝と健闘した。

 団体男子に26チーム、同女子に23チーム、個人男子は179組、女子は111組が出場。団体は上位2チーム、個人はベスト16が来年1月9日から11日まで滋賀県長浜市で開かれる近畿インドア大会の出場権を獲得した。

 個人男子の片山・江川組は2回戦から出場。初戦で開智ペアを4―0、3回戦で星林ペアを4―2、4回戦で神島ペアを4―3、5回戦で和歌山北ペアを4―2、準々決勝で和歌山北ペアを4―3で下した。準決勝は橋本のペアを4―2、決勝では和歌山北の辻浦壱経選手(2年)=印南中出身=のペアを4―0で破った。粘り強くラリーを続け、相手に隙があると前衛の江川選手、後衛の片山選手ともに攻撃を仕掛けるスタイルで勝ち上がった。

 2人がペアを組んだのは高校に入ってからだが、小学校からジュニアチームに入り、中学校でも片山選手は印南、江川選手は湯川で活躍。今大会を振り返り「上位を狙ってはいましたが、優勝できるとは思っていなかったのでうれしいです」と笑顔。近畿に向けては「とにかく上を目指します」と意気込んでいる。

 団体男子では辻浦、川村幸大(1年)=印南中出身=、立野桂伍(1年)=湯川中出身=の3選手がメンバー入りの和歌山北、同女子では樫尾陽和里選手(2年)=印南中出身=がメンバー入りの和歌山信愛が優勝。優勝は強豪2校が制したが、日高も男女で準優勝と活躍をみせた。

 日高は男女ともジュニア経験者がほとんどで、選手層が充実。男子キャプテンの下田純輝選手(2年)は「近畿では自分たちのベストを尽くしたい」、女子キャプテンの中西愛選手(2年)は「練習の成果を出して最善を尽くします」と話している。

 このほか、個人男子では辻浦選手のペアが準優勝、立野・川村組が5位、同女子では樫尾選手のペアが3位、和歌山信愛の阪本遥選手(2年)=湯川中出身=のペア、日高の岩﨑涼(1年)・中西愛(2年)組が5位、和歌山信愛の嶋田実南選手(2年)=印南中出身=のペア、桐蔭の大地紗永選手(1年)=印南中出身=のペアがベスト16に入り、それぞれ近畿出場権を獲得した。また、近畿は逃したが団体女子で和高専も3位と健闘した。

 日高男女、和高専女子のメンバーは次の皆さん。

 日高男子=下田純輝、有本悠真、若林音和、山下朝陽(以上2年)、片山剛志、江川優那、久喜大雅、山下青空(以上1年)▽日高女子=中西愛(2年)、戸根乙翠、清村杏子、岩﨑涼、玉置華鈴、津村蒼依(以上1年)▽和高専女子=山﨑あかり、岩﨑なつね、浦野実祈、中田陽菜(以上2年)、佐原佑布子、朱家遙菜(以上1年)