御坊市薗の日高看護専門学校(鳴尾悦子校長)で9日、看護宣誓式が行われ、1年生35人が看護の道に進む決意を胸に力強く宣誓した。

 3年生から贈られたコサージュを胸に挿した1年生が、1人ずつろうそくを手に壇上に進み、ナイチンゲール像に灯されたろうそくの火から採火し整列。宣誓では、「尊い命に携わる者として、倫理観と使命感を持ち、人々の人権の尊重に努めます」「困難な状況でも笑顔を絶やさず、人々に寄り添える看護師を目指します」などと唱和した。

 鳴尾校長は、ナイチンゲールが学生たちに書いた手紙の一節から、目的を持ち学び続けることや基礎学習が大切であることを強調し、「目標とする看護師像を目指して常に知識・技術に磨きをかけ、看護師として、人間として成長していく必要があります。責任感と向上心を持って頑張ってください」とエールを送った。

 今年は、新型コロナ感染拡大防止のため、1年生と教職員のみの参加とするなど対策が講じられ、管理者の三浦源吾御坊市長や実習病院の院長、看護部長、2、3年生からは、励ましや祝いの言葉のビデオメッセージが届けられた。

写真=キャンドルを手に看護師の道へ決意を宣誓する学生