日高町方杭の温泉館「海の里みちしおの湯」の入館料を9月から300円割り引きとしたことで、同月の入館者数が前年同月の2780人と比べて、20%増の3324人となったことが町のまとめで分かった。割引期間は来年3月31日まで。

 第2次の新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、みちしおの湯の利用促進事業として実施。通常料金は大人600円、町外の小人300円、町外の70歳以上・障害者手帳保持者・介添人510円だが、いずれも300円を割り引き、大人は300円、町外の小人無料、町外の70歳以上・障害者手帳保持者・介添人が210円とした。町内の60歳以上については通常の300円から半額の150円で、町内の小学生以下はもともと無料となっている。

 みちしおの湯は新型コロナの影響で、4月18日から5月末まで休館するなど入館者が減少しているが、料金の値下げなどで昨年度入館者数の3万7085人に近づけたい考え。担当の産業建設課は「9月は前年同月の120%で、出足はまずまず。今後も違ったイベントを企画し、来館者増につなげていきたい」と話している。