日高町議会9月定例会は23日、一般質問を行い、3議員が登壇。各議員とも、町道の改良工事に伴って職員が公文書を偽造し、交付金を不正受給していた問題を取り上げた。

 トップで登壇した榮茂美議員は「役場組織の体質改善には人事異動が必要だと考えるが、町長の異動の考え方や判断基準を教えてもらいたい。また、今回の不祥事で町民への説明会を開催してほしいという要望もあるが、どう対応するのか」とただした。

 松本秀司町長は「組織の改革として、課長の目が隅々まで行き渡り、長期にわたって同一業務を担当する職員を減らしていきたい。風通しをよくできるよう、肥大化した課を分割したいと考えている。来年度で取り組んでいけるようにしたい」と答弁。住民への説明については「コロナ禍の中、説明会の開催は現在のところ予定していない。今後も今回の事案に関して新たな動きがあれば、報道やホームページで周知していきたい」とし、「町長として責任の重さを痛感している。二度とこのような事態が起きないように私自身が襟を正し、職員の先頭に立ち、町民の信頼回復に努め、再発防止に取り組んでいく」と述べた。

 宮本雅文議員、西岡佳奈子議員も再発防止策などについて質問した。