田辺市龍神村の龍神温泉入り口、国道371号線沿いに、龍の木製モニュメント=写真=が完成した。

 龍神温泉協会の依頼を受けて、チェーンソーアート元世界チャンピオンの城所ケイジさん(53)=龍神村柳瀬=が彫った作品。木は皆瀬神社の樹齢300年、2年前の台風で先端が折れていたご神木のスギで、城所さんの手によって「龍神」に生まれ変わった。

 高さ5㍍。右手の黒い玉は新型コロナなど世の中の悪いものを吸い寄せて天に返すようにとの思いを込め、左手の青い玉は地球をイメージし希望を表現した。

 城所さんは「チェーンソーアート作品としてこのモニュメントが3999体目。一つの締めくくりにふさわしい作品ができた。龍神村のシンボルの一つとして親しんでもらいたい」と話している。今後はライトアップもされる予定で、撮影スポットとして人気を呼びそう。