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故郷やルーツを思う気持ちは同じ

 美浜町を担当するようになり、三尾のカナダ移民について取材や記事を書くことも多く、これまで知らなかった地域の歴史の勉強もさせてもらっている。

 最近では、三尾在住の女性と、親戚にあたるカナダに住む移民2世の男性がビデオ通話で初めて顔を合わせるという記事を書いた。対面のきっかけになったのは、男性の娘が自身のルーツを探しに数度カナダから三尾を訪れ、先祖のお墓などを探したこと。日本にはなじみがないが、移民が多いカナダではルーツを探す専門のツアーなどもあるという。国内にルーツがある人が大多数の日本で生まれ育つと、異国にある自身のルーツを探す人の気持ちを想像するのは難しいと思っていた。

 御坊・日高を舞台にした映画「ソワレ」が公開され、聞きつけた地元出身で大阪在住の友人たちの間で「いつの間に撮影してたん?」「知らんかった」「絶対見たい」「どんな映画なん?」と盛り上がっていて、そんなに食いつくと思わず、撮影中の頃に知らせなかったことに少し罪悪感を覚えながら、その反応に驚いた。「そうか、離れているからこそ、懐かしい景色がスクリーンに映し出されるのが見たいのか」と目からうろこが出た。

 移民子孫のルーツへの思い入れもこれに似ているのだろうかと思う。筆者は6月に祖母を亡くし、祖母の両親の故郷や大勢いた兄弟姉妹の近況も把握していないことに気が付いた。そのぐらいはやはり知っておきたいことと思うので、家系図があればよかったのにと思う。それがルーツを知るということか、と納得。思わぬ人と親戚になっているなどおもしろい発見があるかもしれない。聞ける人がいるうちに、一家に一つ、家系図はいかがですか。(陽)

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