県は22日から24日にかけて、県内で新たに計16人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち24日は御坊保健所管内在住(みなべを除く日高地方の6市町)の60代男性会社経営者の陽性が判明しており、同保健所管内では初の感染確認となった。

 22日の発表では、橋本保健所管内在住で大阪市内の会社に勤める50代男性、同保健所管内在住の20代女性会社員、同保健所管内在住の50代男性会社員、和歌山市在住の20代男性会社員の4人。いずれも大阪で会食などしており、大阪での感染が疑われている。うち大阪市内の会社に勤める50代男性は重症となっている。

 23日の発表では、先に感染が確認された60代男性会社員と18日に大阪府内でゴルフをした湯浅保健所管内在住の50代男性会社経営者2人、22日に陽性が発表された20代会社員女性と同居する橋本保健所管内在住の20代女性3人、県外ダンスホールを訪れた岩出保健所管内在住の20代男子大学生、大阪市内で接客業をし橋本保健所管内の実家に帰省していた20代男性、和歌山市内在住の50代自営業男性、岩出保健所管内在住の70代無職男性の9人。一日当たりの感染者数は過去最多となった。

 24日の発表では、先に感染が確認された和歌山市内在住の50代自営業男性と17日に県内でゴルフをした御坊保健所管内在住の60代男性会社経営者、22日に陽性が発表された20代女性会社員の同僚となる橋本保健所管内在住の40代女性、大阪府在住で橋本保健所管内の実家に帰省していた10代男子大学生の3人。県内の感染者累計は112人となった。

 県は22日、県内医療機関で実施したコロナの抗体保有率調査結果についても発表。指定の医療機関で採血を行った人の中から、抗体検査の同意を得られた3000人を検査したところ、全員が陰性で、感染歴は確認されなかったとした。県は抗体検査の結果では県内で感染が広がっていないとしながらも、感染のリスクは依然あるとし、感染予防の徹底を呼びかけている。