美浜町三尾でゲストハウス「Z’s House」を経営する種池俊朗さん(63)が、紀伊半島にあるゲストハウスを紹介するパンフレットを作成。御坊駅や高速道路のサービスエリア、東京、名古屋にある和歌山県をPRする施設などで配布されている。

 種池さんは、2010年に三尾の海辺で別荘風のゲストハウスをオープン。当初は、西宮市在住で仕事の休みを利用しての営業だったが、その後退職して本格的に移住。妻の千春さん(47)とともに「自然豊かなところで、人にも環境にも優しい生活を提供しよう」と、環境や生物に悪影響を及ぼす可能性があるとされる界面活性剤不使用で、微生物の力で有機物を分解するEM(有用微生物群)製の洗剤やシャンプー、調味料などを使用するなどこだわっている。

 今回のパンフレットは「紀伊半島ゲストハウスマップ」で、テーマは「おもてなしを大切にしている小さな宿」。県内13軒(うち日高地方はZ’s Houseを含め4軒)、奈良県6軒、三重県4軒の計23軒の写真や住所、電話番号、料金のほか、直接施設のホームページなどにアクセスできるQRコードも掲載。各県の特産グルメや観光スポットも紹介している。各施設から集めた協賛金を資金に2万5000部を作成した。

 種池さんは、知り合いのゲストハウスオーナーを通じて、各施設に掲載の声かけをし、すべての掲載宿を直接訪れ、オーナーたちと交流。「どの施設もパンフレットの趣旨に合っていて、お薦めできると確認できました。海、山、川のロケーションや施設の特徴、おもてなしの精神も千差万別。コロナの影響でインバウンドが減ったので、国内のお客さんにPRできれば。リーズナブルで、お客さん同士やスタッフとの交流も楽しいゲストハウスの旅を体験してください」と話していた。

写真=作成したパンフレットを手に種池さん㊧と千春さん