美浜町和田、吉原、田井の田んぼや水路で28日、稲の生育、収量に大きな影響を及ぼすジャンボタニシの一斉駆除が行われた。

 町農業振興研究会、紀州農業協同組合、日高振興局農業振興課の呼びかけで、対象地区の水稲農家50人以上が参加。和田の美浜集出荷場でたもやデッキブラシ等を配布してもらったあと、自分の田んぼや周辺の水路で貝や卵を駆除していった。

 一斉駆除は毎年この時期に実施。今年、集積場所に集まった貝と卵は約70㌔で、昨年の130㌔に対し大幅に減少した。貝の大きさは2㌢程度のものが多かった。

 役場担当課は「発生域拡大、密度の増大を防ぎ、稲を守るためには駆除し続けることが重要。一斉に駆除することで効果が高まるので、多くのご参加に感謝します」と話していた。

写真=たもでジャンボタニシを捕獲する参加者