みなべ町東本庄、梅加工業の株式会社東農園(東善章社長)で11日、梅に感謝する収穫祭「黄梅祭(こうばいさい)」が行われた。

 毎年、交流がある日本三大祭りの一つ、天神祭で有名な大阪天満宮の宮司や巫女らが訪れて同社敷地内の施設や東本庄地内の畑ヶ谷パイロット内にある同神社の「御神園」で神事が執り行われている。今年は新型コロナウイルスの影響で御神園で東社長や社員が豊作や梅産地の発展を祈願し、同時刻に大阪天満宮でも神事が行われた。

 東農園と大阪天満宮のつながりは、40年ほど前に東農園が南高梅の木を寄贈したのがきっかけ。その後、同神社で収穫した梅の実を東農園が加工し、「幸うめ」として大阪天満宮の参拝者に配られている。

 東社長は「天神様と梅の関わりが深い大阪天満宮様とのご縁を大切にし、梅を食していただく皆様にもそのご加護をいただけるよう精進を重ねて、梅作りに励んでまいりたいと考えています」と話している。

 12日にはみなべ町内にある熊野本宮大社御神園でも神事が行われた。

写真=同社の御神園前で祈願する社員ら