JA紀州(芝光洋組合長)が事業展開している移動スーパー「とくし丸」は1日、印南町を販売エリアとする7号車が開業した。

 とくし丸は、高齢者ら日常の買い物に困っている人の自宅前に、Aコープの商品を積んだ専用の軽トラックで行き販売するJA紀州の地域貢献事業。1000点以上の野菜、果物、魚、肉、牛乳、アイスクリームなどをそろえ、週に2度の訪問は地域の「見守り隊」の役目も果たしている。

 初日のこの日、7号車の拠点となるAコープいなみ店で行われた出発式では、芝組合長、日裏勝己町長がテープカットを行い、担当エリアに出発する7号車を見送った。

 7号車で販売を担当するのは井ノ口純さん(53)で、この日のルートは上洞、川又など。自宅前で初めて買い物をした西神ノ川の矢戸田菊美さん(68)は、「これまでは、バスで病院に行ったときに買い物していましたが、これからは、便利になってうれしいです」と喜んでいた。

写真=販売の井ノ口さん㊨と自宅前で買い物する利用者