28日夜、印南町山口の県道で、近くに住む男性が自転車で転倒、川に転落し、死亡した。御坊署管内今年初の交通死亡事故となった。

 亡くなったのは山口の自営業山本優さん(74)。現場は日高広域消防印南出張所の北東約500㍍、県道印南原印南線の柏橋北東詰めで、御坊署の調べによると、午後9時15分ごろ、通りがかりの人が道路脇に倒れている自転車を見つけ、知人を呼んで辺りを見渡したところ、道路から約6㍍下の川に、うつ伏せで倒れている山本さんを発見。119番通報し、駆け付けた日高広域消防隊が引き揚げたが、山本さんは心肺停止の状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は溺死。

 山本さんは現場近くで飲食店を経営。午後7時40分ごろ家族が先に帰り、その後、1人で帰宅途中、橋の幅約1㍍の歩道を北東方向(印南原方面)に左側通行し、橋の欄干とガードレールとの約2㍍の切れ目で、左向きに転倒、斜面を転げ、川に落ちたとみられている。

 山本さんが転落していた川の水深は約40㌢。車と衝突したような跡はなく、同署は山本さんが自転車の運転を誤って転倒、転落したとみて調べている。

写真=男性は橋の欄干とガードレールとの切れ目で転倒、川に落ちたとみられている