御坊市薗のひだか病院で、7階産科・婦人科・小児科病棟の改修が昨年末に完了し、入院患者らに好評を得ている。産前・産後の精神的なケアに対応しようと、妊産婦がくつろげるデイルームを新たに設置。お母さんが赤ちゃんや家族とリフレッシュする温かい光景が見られている。

 病院を管理運営する御坊市外五ヶ町病院経営事務組合(管理者=柏木征夫御坊市長)が進めていた工事。昨年9月中旬に着工、先月下旬に完成した。

 デイルームは4人部屋1室を改修、広さは約28平方㍍。中央と南向きの大きな窓の前にテーブルと椅子が置かれ、明るく温もりが感じられるスペースが広がっている。赤ちゃんを寝かせられる畳のスペースも用意。入院中の妊産婦が病室から出て気分転換したり、面会の家族らと過ごしたりしているほか、看護師の相談や退院指導の場になっている。

 窓から望む景色もきれいで、朝日、夕日を見るという人も。赤ちゃんを産んだ20代の女性も「面会に来た家族と一緒にご飯を食べるときに使わせてもらいました。きれいで明るくて、気持ちがいいですね」とほほ笑んでいた。

写真=妊産婦らがくつろぐデイルーム