日高町は2日、若者広場グラウンドなどで鳥獣追い払い用花火の講習会を開き、農家ら約60人が使用方法を学んだ。

 収穫シーズンを迎えている稲に対し、サルによる食害が多いことから開催。講師は有田川町で追い払い用花火の製造販売を行っている㈲紀州煙火の社員。中央公民館で安全対策などの説明を受けたあと、若者広場グラウンドに移動して実際に使用して確かめた。

 長さ45㌢の筒状のホルダーに花火を入れて手に持って使用するタイプ。蚊取り線香で点火したあと、8~10秒後に連続で飛び出し、空中で「バーン」と大きな音を出して爆発した。

 1人ずつ順番に行い、使い方を確認。畑で栽培しているトマトやナスなどが被害に遭っているという産湯の角谷政照さん(67)は、「花火で被害が少なくなればと思い参加しました」と話していた。

 3日も同様の講習会を開くことにしており、町内の農業者ら約40人が参加する。

写真=花火を手に持って使用する参加者