御坊署は、今年1月から6月まで上半期の管内刑法犯認知件数をまとめた。総数は141件で前年同期と変わらないが、自転車盗が23件で9件、車上狙いが12件で7件それぞれ増加。車上狙いでは墓参り中に被害に遭うという罰当たりな犯行もあった。また、県内市町村別犯罪率で御坊市がワースト1位。警察は引き続き警戒を強化し、犯罪抑止に力を入れていく。

 御坊署管内認知件数のうち、街頭犯罪は72件で14件増加。重要犯罪は1件で増減はなく、侵入盗は12件で17件減った。最も多かった罪種・手口は、自転車盗。以下は万引きが18件(4件増)、器物損壊が13件(10件減)、が暴行が12件(11件増)で続いた。

 増加傾向にある自転車盗は御坊市内を中心に発生。車上狙いは4月から5月にかけ、美浜や日高、印南の各町内の墓地で、近くに止めた車から5~10分程度離れた隙に、車内の現金が盗まれる被害が相次いだ。

 人口1000人当たりの件数でみる犯罪率は、御坊市が3・93でワースト1(前年同期4位)。美浜町が2・37で5位(同8位)に入っている。同署は「関係機関と連携しながら一層の犯罪抑止に努めていきたい」とするとともに、「自転車盗や車上狙いはほとんどが無施錠のときの被害。警察もパトロールを強化していますが、少しの時間でも油断せず、鍵をかけることで防げる被害もありますので、自主的な防犯対策もよろしくお願いします」と呼びかけている。