7月12日に紀三井寺公園野球場で開幕する第101回全国高校野球選手権和歌山大会の抽選会が22日、和歌山ビッグ愛であり、参加39校の準々決勝までの組み合わせが決まった。シード権を獲得していない本紙エリアの7校はAゾーンに1校、B、C、Dゾーンに2校ずつ入り、まずベスト4を目指す。初戦の対戦カードでは、昨秋の近畿大会に出場した南部が新翔と顔を合わせ、日高中津は市和歌山、和歌山南陵は智弁和歌山と、いずれも今春の選抜出場校に挑む。

 参加校は昨年と同じ39校となり、抽選会には各校の主将らが出席。春季近畿地区大会県予選ベスト4の智弁和歌山、市和歌山、桐蔭、海南がシード校で、A~Dの各ゾーンに振り分けられた。 組み合わせは別表の通り

 開会式は12日正午から紀三井寺公園野球場であり、和歌山北の原尻拓実主将(3年)が選手宣誓。準決勝の組み合わせは13日目の第1試合終了後に決まり、順調に日程が消化されれば準決勝は27日、決勝は28日となる。公立校終業式の19日と休養日の26日は試合を行わない。優勝校は8月6日に阪神甲子園球場で開幕する第101回全国高校野球選手権大会に県代表として出場する。

 今大会は今春の選抜に出場した智弁和歌山、市和歌山が有力との前評判。両校は春季県予選でも智弁和歌山が優勝、市和歌山が準優勝と上位を独占しており、各校がどのように立ち向かうのかが見どころになりそうだ。

 本紙エリア勢の組み合わせをみると、Aゾーンに入ったのが南部龍神。初戦は箕島とぶつかり、古豪を破って波に乗りたい。Bゾーンには紀央館と和歌山高専。シード校以外に、田辺や那賀など好投手を擁するチームがそろっており、打線の調子が鍵を握りそうだ。Cゾーンの日高は強力打線に注目。智弁和歌山と対戦する和歌山南陵は粘り強く接戦に持ち込んで勝機を見いだしたい。市和歌山をはじめ和歌山東、向陽、近大新宮ら強豪校がひしめき合うDゾーンでは南部、日高中津の戦いぶりから目が離せない。

 本紙エリア勢は毎年のように上位進出を果たしているものの、あと一歩のところで敗れている。今夏こそ37年ぶりのV、甲子園出場に期待がかかる。