みなべ町東本庄、梅加工業の㈱東農園(東善章社長)で10・11の2日間、梅に感謝する収穫祭「黄梅祭(こうばいさい)」が行われた。

 以前から交流がある日本三大祭りの一つ、天神祭で有名な大阪天満宮の寺井種伯宮司や巫女らが訪れ、同社敷地内の施設で神事が執り行われ、2人の巫女が華麗な舞を奉納。豊作を祝うとともに梅産地の発展を祈願した。東本庄地内の畑ヶ谷パイロット内にある同神社の「御神園」でも神事が行われた。

 東農園と大阪天満宮のつながりは、40年ほど前に東農園が南高梅の木を寄贈したのがきっかけ。その後、同神社で収穫した梅の実が東農園に送られ、同社が梅干しに加工して送り返すという交流が続いている。

 東社長は「由緒ある神社の神様の力をお借りして、より一層地域が繁栄することを願っています」と話している。

 11日にはみなべ町内にある熊野本宮大社御神園に田辺市の熊野本宮大社の九鬼家隆宮司や巫女らが訪れ、今年も梅が安全に収穫、加工されることを祈願した。

写真=大阪天満宮の巫女が舞を奉納