紀州日高漁協南部町支所は7日、堺漁港でヒラメの稚魚を放流し、町内の4幼稚園・保育園の園児33人が手伝った。

 参加したのは清川保、高城保、南部保、南部幼の年長児。ヒラメは同漁港の主力魚種の一つで、子どもたちに魚を好きになってもらおうと昨年から放流を体験してもらっている。4月に県から提供を受けた稚魚を中間育成し、5月下旬から合計8万匹を放流した。

 園児たちは約10㌢に育ったヒラメの一つの赤ちゃんが入ったバケツを持ち、組合員に手伝ってもらいながら放流。天候を考慮して岸壁に特設したすべり台に放し、「バイバイ」「大きくなって帰ってきてね」と笑顔で手を振っていた。

 高城保育園の中家莉空(りく)君は「初めて放流したけど、楽しかった。大きくなってほしい」と話していた。

写真=ヒラメの稚魚を放流する