17日夜、御坊市塩屋町北塩屋地内の県道で横断歩道を歩いて渡っていた高齢女性が乗用車にはねられて死亡した。ことし県内初の死亡事故。御坊署は乗用車を運転していた近くに住む会社員の男(22)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕した。

 亡くなったのは北塩屋の女性(78)。現場は塩屋駐在所から南西へ約100㍍の交差点で、調べによると、午後6時20分ごろ、女性が南東向きに横断歩道を渡っていたところ、南西向きに走ってきた乗用車が衝突。弾みで10㍍ほど飛ばされた。近くにいた人から「事故で道路脇におばあちゃんが倒れている」と通報があり、御坊署と御坊市消防が出動。女性は意識不明の重体で、田辺市内の病院に運ばれたが、全身を強く打っており、8時50分に死亡が確認された。

 現場は片側1車線の信号機がない交差点。当時は日没から時間が経ち、近くに街灯もないことから、辺りは暗かったとみられている。同署は男の容疑を過失運転致死に切り替え、話を聴くなどして詳しい原因を調べている。

写真=女性がはねられた横断歩道