本年度援護事業功労者厚生労働大臣表彰の受賞者が決まり、戦没者遺族援護功労で日高町遺族会元会長(現監事)の田嶋弘章さん(79)=原谷=が表彰される。表彰式は12日午前11時から東京で行われる。

 長年にわたって戦傷病者、戦没者遺族、引揚者らの援護事業に携わり、功績があった人をたたえる。本年度の受賞者は全国94人、県内3人。

 田嶋さんは戦争末期に父勇次郎さんを亡くし、高校卒業後から遺族会の活動に参画。1958年7月から2007年3月まで町遺族会青年部部長、07年4月から12年3月まで町遺族会会長を務めた。青年部部長としては会の維持・発展に貢献し、特に地区内の会員増強に尽力。会長としては追悼法要や各種行事への参加呼びかけを精力的に行った。

 「大きな賞をいただき、同志の皆さんとの活動が認められたことをうれしく思う。祖国日本のために一命をささげられたご英霊に心から感謝申し上げ、今後も平和国家を願って活動を続けていきます」と話している。

写真=厚労大臣表彰を受ける田嶋さん