21日朝、御坊市塩屋町南塩屋の日高港内で小型船が転覆。乗っていた御坊市の73歳男性と65歳女性が海に投げ出されたが、近くにいた船に救助された。

 調べによると、転覆したのは長さ4・23㍍の小型遊漁船「岩城丸」(0・1㌧)。2人は近所に住む友人で、午前6時30分ごろから日高港の桟橋に船を係留し、釣りをしていたところ、午前9時ごろ、船尾付近から波が船内に入って転覆。近くのボートに乗っていた大阪市の50歳男性と堺市の44歳男性に救助され、御坊市内の病院に運ばれた。2人とも低体温症と診断されたが命に別条はないとみられている。油の流出などはなかった。

 田辺海上保安部によると、天候は晴れで、視界良好。波の高さは50㌢で、うねりはなかったが、北の風がやや強く、風速6㍍だった。同部が転覆した原因を詳しく調べている。