田辺市龍神村の村民盆踊り大会(同実行委員会主催)が15日夜に龍神市民センターで開かれ、浴衣や法被姿の住民らでにぎわった。「龍神りゅうりゅう音頭」などの曲に合わせ、やぐらを囲んで優雅な踊りを楽しんだ。久しぶりに顔を合わす帰省客らと交流を深める姿も見られ、真夏の一夜を楽しく過ごした。

 毎年の恒例行事で、文化協会、公民館分館、青年クラブ、女性会、商工会で組織する実行委員会(小川博実行委員長)が主催。当初は同センター裏の広場で行う予定だったが、雨が心配されたためセンター内の大ホールに会場を変更した。紅白の幕で飾られたやぐらが中央に登場し、ちょうちんを取り付けて盆踊りムードを演出。「龍神りゅうりゅう音頭」「炭坑節」「黒潮河内音頭」などテープから流れる曲に合わせ、浴衣姿の女性らのほか子どもたちも輪に加わって踊りを楽しんだ。一段落したところで、小川実行委員長が「初めての人も踊りの輪に入っていただき、前で踊っている人をまねて楽しんで下さい」とあいさつした。

 センターのロビーでは商工会青年部が射的の模擬店を出し、子どもたちに大人気。景品を狙って射撃し、ゲームに夢中。入り口付近では飲食の露店も登場し、人だかりができていた。湯ノ又の男性(58)は「にぎやかな雰囲気で楽しいですね。世代間交流にもつながります」と話していた。

写真=やぐらを囲んで踊りを楽しむ浴衣姿の女性ら