有田市から田辺市までの12市町でつくる近畿自動車道紀勢線有田南紀田辺間整備促進協議会(会長=柏木征夫御坊市長)の総会が2日に御坊市役所で開かれ、有田―御坊間4車線化工事のメインの一つである川辺第一トンネルは順調にいけば9月末にも掘削が完了する見通しであることが報告された。

 

川辺第一トンネルは2016年5月に着工。有田―御坊間に6つあるトンネルのうち最長となる延長2641㍍で、7月24日現在2446㍍、全体の93%を掘削しており、残りわずかとなっている。ほぼ半分の1303㍍でコンクリート覆工が完了しており、来年9月には完成する計画となっている。

 

御坊―有田間は昨年度で工事発注率100%。御坊市では野口高架橋や日高川橋の橋脚下部工事を行っており、34基のうち9基が完了、16基を施工中。今月中旬からは上部工事にも着手する。

 

16年6月に新規事業採択された御坊―印南間9・8㌔の4車線化は昨年度に測量、地質調査、設計等を実施。本年度はトンネル2件、橋りょう下部工2件、上部工2件の全6件の土工・橋りょう上部工事発注率100%を目指す。両区間とも21年12月の完成へ着々と進んでいる。

 

総会では柏木会長が「高速の紀伊半島一周が見えてきた。4車線化早期完成へ今後も要望活動等を展開していく」とあいさつした。

 

 

写真=掘削とコンクリート覆工が着々と進む川辺第一トンネル