7月11日に紀三井寺公園野球場で開幕する第100回全国高校野球選手権記念和歌山大会の抽選会が23日、県民文化会館であり、参加39校の準々決勝までの組み合わせが決まった。シード権を獲得していない本紙エリアの7校はA、B、Dゾーンに1校ずつ入り、Cゾーンでは4校がベスト4を目指してしのぎを削る。昨年準優勝の紀央館は那賀との対戦が決まり、昨秋の近畿大会に出場した日高中津は海南と顔を合わせる。
 参加校は昨年と同じ39校となり、抽選会には各校の部員らが出席。春季近畿地区大会県予選ベスト4の智弁和歌山、市和歌山、向陽、初芝橋本がシード校で、A~Dの各ゾーンに振り分けられた。組み合わせは別表の通り
 開会式は11日午後0時半から紀三井寺公園野球場であり、市和歌山の安永樹生主将(3年)が選手宣誓。準決勝の組み合わせは大会12日目の第1試合終了後に決まり、順調に日程が消化されれば準決勝は25日、決勝は26日となる。公立校終業式の20日と休養日の24日は試合を行わない。優勝校は8月5日に阪神甲子園球場で開幕する第100回全国高校野球選手権記念大会に県代表として出場する。
 今大会は智弁和歌山が大本命とされる。選抜準優勝校に、各校がどのように立ち向かうのかが一番の見どころとなりそうだ。
 本紙エリア勢の組み合わせをみると、Aゾーンに入ったのが和歌山高専。初戦ではシードの向陽とぶつかり、和歌山東、近大新宮など強豪がひしめく激戦区の勝ち上がりを目指す。Bゾーンの日高は智弁和歌山をはじめ箕島、高野山と同じゾーン。2勝して勢いをつけ、準々決勝で強豪に挑みたい。Cゾーンには南部、和歌山南陵、南部龍神、日高中津と本紙エリア4校がそろい、準決勝進出へしのぎを削る熱戦から目が離せない。Dゾーンの紀央館は初戦突破で波に乗り、1年前の旋風の再現を狙っていく。
 本紙エリア勢は毎年のように上位進出を果たしているものの、あと一歩のところで敗れている。今夏こそ36年ぶりV、甲子園出場がなるか注目が集まる。