御坊市の社会医療法人黎明会(北出貴嗣理事長)で28日、初めての入社式が行われ、4月1日から職員となる57人が出席。質の高い医療を提供する一員としての誇りと自覚を胸に、誓いの言葉で決意を新たにした。
 スーツ姿の57人の入場をスタッフらが拍手で出迎えた。北出理事長は式辞で、黎明会は1962年に北出外科病院として発足して56年目を迎え、地域のニーズと医療を取り巻く状況の変化に対応しながら事業展開してきたことを説明し、黎明会の理想は「地域の皆さまに質の高い医療を提供し続けること」と強調。職員として働くに当たり胸に留めておいてもらいたい2つのこととして、「1つは和歌山の田舎でも全国レベルの医療が提供できるように日々自己研さんを怠らず、変化する医療を取り巻く環境に対応力を身に付けること。二つ目は接遇です。全国レベルの医療の提供、そして相手の立場に立った接遇を自ら実践出来る職員が法人全員に広がれば、地域の皆さまの安全と安心につながり、それこそが『予防、医療、介護のユートピア』の実現に欠かせないこと」と常に向上心を持って仕事をするよう激励した。
 新入職員を代表して看護師の青木春菜さん(21)=御坊市=が「基本理念である『この地に予防、医療、介護のユートピアをつくる』という考えを心にとどめ、自らの行動に自覚と責任を持ち、地域の皆さまの期待に応え、信頼されるよう日々努力します」と誓いの言葉を述べた。