認知症支援の充実に向けて御坊市と有田地方が合同で取り組む「本人の視点に立って暮らしやすい地域を一緒につくろう 市町合同アクション・ミーティング」の最終となる第3回が御坊市役所で開かれ、これまでの取り組み成果が発表された。
 日高地方や有田地方、紀の川市などから行政職員、ケアマネジャーら約50人が参加。取り組み報告では、有田と御坊市の3グループがそれぞれ発表。認知症対応型デイサービスで利用者が中心となって「もちまき」を実現したことや、別のグループは認知症の人が一人で病院を受診したときの支援のあり方などについて活動内容を紹介し、「本人の声に耳を傾け、本人が望む支援を実践していくことが大切」などと訴えた。続いて各グループごとに実際の事例を挙げて、支援のあり方を意見交換した。
 国の老人保健事業推進費補助金を活用した「認知症診断直後等における認知症の人の視点を重視した支援体制構築推進のための調査研究事業」の一環で実施。同事業には御坊市介護福祉課の谷口泰之副主任が和歌山県代表として参画しており、「本人ガイド」の作製に取り組んでいる。今回のミーティングで取り組んだことも本人ガイドに反映していく。このほか、今月16日には県勤労福祉会館で開かれるワークショップでも今回の取り組みを発表する。