料理やアウトドアをメインに動画配信している、人気ユーチューブチャンネル「きまぐれクック」のかねこさん(本名非公開、26歳)が12日に日高町の阿尾漁港を訪れ、名物クエの解体と実食の動画撮影を行った。自ら包丁や木づちを手にして豪快にさばき、実食では「控え目に言ってうますぎる~」と絶賛。今月18日か19日に動画をアップする予定で、〝幻の魚〟の全国発信に一役買ってくれそうだ。
 きまぐれクックは、かねこさんが魚をさばいておいしく味わったり、魚釣りをしたりする動画を配信しており、チャンネル登録者数は約45万人。本格的に動画配信してから約9カ月間で総再生回数は1億回を突破した。動画では、10㌔のブリをノーカットでさばいたり、タカアシガニを丸ごと一匹使って巨大カニグラタンを調理したりするほか、人食いザメをさばいて食べる、オオグソクムシの正しい食べ方など普段目にしないような食材も使用。魚のさばき方も見るだけで覚えられることなどから注目を集めている。
 今回のクエ解体と実食は、日高町旅館民宿組合やわかやま新報らの協力で実施。同組合の濱一也さん(39)からさばき方の手順を聞いたあと、かねこさんがうろこを取ったり、ナタのような包丁で背骨を抜いたりしてさばいていく様子を収録。恒例の内臓チェックも行った。
 このあと、華麗な包丁さばきで刺し身にして、コラーゲンたっぷりの身が入った鍋も用意。刺し身は醤油、鍋はポン酢を使って食べ、「脂がやさしい」「身がぷりぷり」と大満足の様子。最後に「和歌山日高町のクエはうまい~」などとコメントしていた。