みなべ町広野、高城公民館(久保正一館長)の改修工事が始まった。主に調理室、トイレ、空調設備を改修する。調理室などには住民の意見を反映させ、使い勝手を向上させる。地域の交流施設が新しくなることで、来館者の利便性の向上に期待されている。10月末の完成を目指している。
 同公民館は鉄筋コンクリート2階建てで、昭和50年に建設。調理室の改修では調理器具などを新調するほか、配置換えなどで充実した調理ができるスペースを確保する。トイレについてはこれまでは和式の便器だけになっていたが、高齢者が利用しやすくするためにすべて洋式に改修するほか、バリアフリー化も行う。空調設備については事務所を除いて、古くなった機器を取り換える。1階から2階につながる階段も傾斜を緩やかにし、上り下りしやすくする。事業費は約4100万円で、約半分が国からの地方創生拠点交付金(1952万円)。
 住民票や印鑑証明などを発行する窓口業務は通常通りだが、工事に伴い館内の部屋の貸し出しができなくなるほか、期間中は図書館の利用ができなくなる。教育委員会では「ご迷惑をおかけしますが、協力をお願いしたい」と話している。