日高広域消防は9日に日高町の本部敷地内で、少ない人数で大きな力が出せる「都市型救助資機材」の取り扱い訓練を行った。
 墜落防止のために命綱をつけるハーネス(安全帯)や登山に使われる強度の高いザイルロープといった資機材の取り扱い、滑車の原理を利用して小さな力で重いものを引き上げる「倍力システム」について勉強。斜面の下に転落した人、建物から地面に転落した人の引き揚げを想定し、救出方法に関する知識を習得した。
 若手からベテランまでが実践のなかで技術を共有。平野弘一署長は「複雑なように思えるが、実践してみると案外と簡単。災害に備えて訓練を重ね、現場で生かせるようにしたい」と話していた。