ゴールデンウイーク最終日の7日昼、美浜町田井の製材所で火災があり、消防や警察が出動。乾燥注意報が発令されるなか火は燃え広がり、懸命な消火活動で約2時間半後に消し止めたが、製材所内のおがくず置き場と倉庫部分をほぼ全焼したほか、置かれていた木材も焼けた。周辺には野次馬が殺到し、現場は一時騒然となったが、幸いけが人はなかった。
 現場は大川橋東詰めから南約100㍍の岡垣内工業㈱(岡垣内義弘代表)で、御坊署などによると、同日午後2時26分ごろ、近所に住む女性から「(製材所の)建物の中に火が見える」と119番通報があり、日高広域消防が急行。町消防団や応援の御坊市消防も駆けつけ、警察を含めて計20台以上、約80人が出動して消火活動を展開した。出火から約50分後の午後3時15分に鎮圧。その後4時53分に鎮火した。
 この火事で製材所の建物約1350平方㍍のうち、おがくず置き場部分(2階建て)約10平方㍍、倉庫部分(平屋)約90平方㍍がほぼ全焼。敷地内の木材置き場約60平方㍍も焼いた。出火当初、炎とともに黒い煙がもうもうと上がり、現場周辺でも多くの地域住民らが集まり騒然。大川橋やそばを流れる西川の対岸から現場を見つめ、煙に気づいて見に来たという日高町の30代会社員男性は「びっくりしました。初めは火の勢いがすごくてどうなることかと思いました」と表情をこわばらせていた。
 御坊署では翌8日に実況見分を実施。おがくず置き場と木材付近の燃え方がひどく、火元や出火原因を調べている。