御坊署(太田清太郎署長)は20日、御坊市の日高川河川敷で水難救助・災害警備訓練を行い、署員約20人が参加して救助技術や警備技能の向上を図った。
 夏場に発生が懸念される河川での水難事故や大雨による土砂災害を想定。水難者救助では、流されている人にロープが入った「レスキュースローバッグ」や浮き輪を投げて引き揚げた。このほか、チェーンソーとエンジンカッターの使用、ゴムボートの操船を実践し、御坊市消防の職員を講師に救急救命講習を受講。署員たちは犠牲者ゼロへ真剣な表情でキビキビ取り組んでいた。
 ことしの同署管内水難事故は7月20日現在で2件、2人が犠牲になっており、訓練を見守った太田署長は「一生懸命取り組み、それぞれ課題も見つかったと思う。これ以上犠牲者を出さないよう、また、災害には被害を軽減できるよう、関係機関と連携を図り、人命を第一に訓練を重ねたい」と話していた。