田辺市龍神村の秋の恒例イベント、翔龍祭・林業まつりが21・22日に龍神ドームで催され、2日間で家族連れら約3500人が来場してにぎわった。会場内では特産の木工品の即売、体験コーナー、舞台発表など多彩な催しがあり、龍神の魅力を発信。21~24日までは龍神市民センターで翔龍祭・村民文化祭も行われ、相乗効果を上げていた。
 林業まつりのテーマは「木とふれあう」で、南部高校龍神分校野球部の1・2年生約30人もボランティアスタッフとして受け付けなどを担当し、地域に貢献。会場内では木工品の器、日用雑貨などが販売され、ラーメン、ハンバーガー、芋煮などの飲食ブースもずらりと並んだ。木やヒノキの葉を使ったトナカイなどの置物づくり、かずらで籠を編んだりする体験コーナーも人気。小学生に大工仕事を体験してもらうコーナーでは子どもたちが幅2・5㍍、高さ2㍍、奥行き1・5㍍の小屋づくりに挑戦し、ヘルメットをかぶって釘を打ち付ける作業などに奮闘していた。このほか、チェーンソーカービングの実演、新宮市のシンガーソングライター丸石輝正さんのライブ、木屑のプールなども催された。来場者はゆっくりと会場を見て歩き、興味ある体験コーナーで挑戦したり販売品を購入したりと、秋の一日を満喫していた。