由良町観光協会(丸宮信幸会長)が、プレミアム商品券などと同じ国の地方創生交付金を活用して、今月22日に同町内で「わかやま由良海釣り大会」を初企画した。賞品にクエやイセエビなどを用意して地元の産物をPRするとともに、渡船などの利用で地域振興にもつなげるのが目的。参加人数300人規模を目標にしており、釣りのメッカでの一大イベントとして注目されそうだ。
 国の地方創生交付金は、日高地方でも各市町がプレミアム商品券の発行という活用をしている。そんな中、由良町観光協会では、「他の地域と違ったイベントや取り組みで由良に足を運んでもらえれば」とアイデアを出し、ことし7月からは地方創生の「地域消費喚起・生活支援型」の交付金を使って、町内での宿泊や食事、体験イベントをセットにした新しい「由良町ふるさと割旅行商品」を販売。売り切れが出るなど大好評となっている。
 今回の海釣り大会は、「地方創生型」の交付金で800万円を受けて実施。釣り場は町内各地。参加資格は特になく、県内外から広く募集中。競技部門は磯釣りでグレ、イシダイ、イサギ、その他魚の4部門、筏釣りでチヌとその他魚の2部門、船釣りの部でタイ、青物、その他魚の3部門、全部門共通でアオリイカの合わせて10部門。1匹の長寸で判定(アオリイカは重量)。各部門で上位5位まで表彰し、天然クエ鍋付きペア宿泊券やイセエビなど、地元産物の豪華賞品を用意。参加賞にミカンなども考えている。当日、計測は白崎海洋公園パークセンター前で行い、船釣りの部は午後2時から2時40分、筏・磯釣りの部は午後2時40分から3時20分まで。表彰式は午後3時半から。参加費は無料だが、渡船代やエサ代は自己負担となる。
 丸宮会長は「昔、渡船業者らが主催して釣り大会がありましたが、観光協会として主催するのは初めて。由良に足を運んでいただき、由良のよいところを知ってもらえれば。地域活性化へみんな熱い思いで取り組んでいる」と話している。申し込みは次の各渡船へ(電話の市外局番はいずれも0738)。
 【大引地区】上野渡船℡651222▽村井渡船℡651041【衣奈地区】中長渡船℡660657▽坂田渡船℡660017【戸津井地区】つるしま丸℡660234▽中村渡船℡660309▽浜田渡船℡660282【その他】山口渡船℡660702▽久家旅館℡660536▽かみや荘℡651992▽尾張屋℡651006