「夏バテ防止に梅干しはいかがですか」。JA紀州(久保秀夫組合長)は、12日から本店や管内の支店など18事業所で1粒入りのPR用梅干しのサービスを始めた。初めての取り組みで、計2000個を配布する。JAでは「梅干しを食べていただき、来店客の健康で元気な生活を応援したい」と話している。
 配布している梅干しは同JAオリジナル商品「tomato-ume(とまと梅)」。コンパクトな1粒入りなので携帯にも便利。体にいい梅干しを食べて夏場の体調管理に役立ててもらうとともに梅の良さをPRしようという取り組み。同JA管内の御坊市、田辺市(龍神村)、日高川町、美浜町、由良町、印南町、みなべ町の2市6町にある本店、支店、出張所の各窓口で来店客に手渡している。1人1個、なくなり次第終了となる。
 みなべ町谷口の梅の郷支店でも配布。12日に訪れた同町晩稲の山本義明さん(79)は梅干しを受け取り、「毎日、朝食と昼食に欠かさずに梅干しを食べているおかげで夏バテ知らず。この梅干しは携帯できるので便利ですね」と喜んでいた。
 梅干しは汗をかいた体の塩分補給やクエン酸による疲労回復の効能があり、夏バテや熱中症予防に効果があるといわれている。