みなべ町東本庄、梅加工業の㈱東農園(東善彦社長)で17日、梅に感謝する収穫祭「黄梅祭(おうばいさい)」が行われた。以前から交流がある大阪天満宮の権宮司や巫女らが訪れ、梅産地の発展を祈願した。東社長(71)は「由緒ある神社の神様の力をお借りして、より一層地域が繁栄することを願っている」と話している。
 東農園と大阪天満宮のつながりは、40年ほど前に東農園が南高梅の木を寄贈したのがきっかけ。その後、同神社で収穫した梅の実が東農園に送られ、同社が梅干しに加工して送り返すという交流が続いている。13年前には、東本庄地内の畑ヶ谷パイロット内に同神社の「御神園」として園地を設け、以後毎年収穫祭が行われている。
 ことしも天満宮から宮司や巫女ら15人が訪れ、同社敷地内の施設で神事が執り行われた。2人の巫女が舞を奉納し、豊作を祝うとともに梅産地の発展を祈願した。このあと、御神園でも神事が行われた。18日には田辺市の熊野本宮大社の関係者らも同社が所有する園地(同町滝)を訪れ、梅産地の発展を祈願した。